牛飼いのつぶやき

あるきっかけで茨城で2014年から牛を飼うことになりました。牛飼い1年生です。
たくさんの方に支えられ、毎日イイ汗流してます。
そんな日々を記録できたらと思い始めたブログです。

万福さん。今日もエサがもっと欲しいみたいです

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以前記事にもしたことのある「牛の肺炎」がテーマです。
以下はあくまでも牛飼い4年生の思うこと・考えること・実際の治療記録です。したがって牛の肺炎に対して専門的なお話ではないです。

さて、昨年の6月。8ヶ月齢で体重145㎏の雌牛を導入しました。虚弱と言うわけではなく、とにかく小さい牛でした(呼び名はチビ)。血統は光平照×福芳土井×宮弘波。
チビは導入直後から発熱し、通常の治療(抗生物質&解熱剤&栄養剤)を行いました。間もなく回復したものの、その後再び発熱。これを数回繰り返し、診断は「肺炎」とのことでした。もう少し詳しく言うと「肺炎+肺水腫」だそうです。
「肺水腫」の治療として、強心剤で肺の中の水分を少しずつ引っ張り出しながら、合う抗生物質で攻めていく方法をとりました。毎日のように治療を行いました。ところが解熱剤で熱は下がっても、数日後には再び発熱したり、夕方には呼吸が苦しそうだったり、抗生物質がはたして効いているのかどうか、なかなかチビも自分も苦しい時期でした。
効く抗生物質を探すこと約2ヶ月。3日間ほど試した抗生物質が効いているようで、発熱もおさまり呼吸もわずかですが穏やかになった様子でした。時折ぶりかえすこともありましたが、以前と比較すると体調が楽になっているのが観察していて明らかでした。
そんな最中、発熱が継続するようになり呼吸も苦しそうな症状が続くようになりました。診察をお願いしたところ、肺からは多少乾いたような雑音はするものの肺水腫は良くなっている。ただ肺から空気が漏れて皮下に溜まっているとのことでした。病名は「皮下気腫」でした。
チビの脇周辺をさすると「ぷつぷつ」と空気を潰すような音がするのがわかりました。この皮下気腫を治すのに約1ヶ月。指示された抗生物質を繰り返しました。そして「ぷつぷつ」する脇のあたりの面積が狭くなってきた頃、解熱剤や消炎剤で発熱を多少はコントロールできるものの、餌喰いは悪いし、表情もかなり辛そうな症状になりました。
ここで大活躍したのが、以前肺水腫時期に購入した「ネブライザー」でした。肺水腫に対するネブライザーは犬猫でも同様あまり効果が無いようで、数か月間箱にしまったままになっていたネブライザーを1日1回数日間試したところ、薬の効きが良くなったように感じました。
その後、チビは少しずつ少しずつ回復していきました。
以上がチビの肺炎治療を始めてからの経緯です。かなりざっくりです。実際はこの数か月間ほぼ毎日のように治療を行い、24時間体制で見守っていました。チビの首回りの血管はかなり傷んでいるし、本人も肺炎症状だけではなく、毎日の治療はかなり辛かったと思います。

肺炎や今回の治療スタート時の肺水腫に対するアプローチの仕方は牧場それぞれだと思います。出荷という選択肢もアリだと思っています。まして出荷間際の大きな牛さんたちには見切りをつける選択が普通かもしれません。
今回チビに関しては、薬も多く使いましたし、労力も果てしないほどでした。お金だってかかっています。決して記述した方法が今後も正しいとは思えません。しかしそんなチビをここまで導けたのは、「治す」という選択しか自分にはなかったからです。そして、今では1日1回のネブライザーが日課にはなったものの、元気に飛び跳ねたり(時折ゲホゲホ咳込みますが・・)餌を美味しそうに食べたりするチビを見ると、何が何でも治すという方法もアリなのかなと思います。
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こう寒くなると心配なのが牛たちの体調

落ち着いてゆっくりできるスペースはもちろん牛たちにも必要

チビちゃんスペースはうまく作れたけど、お母さんたちは雪の日も雨の日もその辺りでウロウロ

せめてゆっくりお昼寝できる場所を作ってあげたい。

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極寒の中チビちゃん達が産まれたり、牛舎内で風邪ひきが増えたり、肺炎治療中だったチビは少しずつ良くなったり悪くなったり、吐く息がいつの間にか白くなったことにも気づかない、息もできない12月でした。
産まれたてのゴロウマルの弟はめっちゃ可愛くて、その次に産まれた鷹之介は後ろ蹴りが得意技で、その次のペコさんはデカくて難産でした。
来年少しずつですがブログで紹介していきます。

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